ブリブリのさらなる人生

無職からどう復活し、その先まで…

好きな吹奏楽コンクール課題曲 1 サムソン序曲

ロックやったから、次は吹奏楽(笑)

吹奏楽というものを経験していく上で、必ず対峙するのが、課題曲という音楽。

課題曲は朝日吹奏楽コンクールで審査される音楽で、通常はこの課題曲と自由曲の2曲を演奏し、審査されることになる。
吹奏楽コンクールには色々な部門があって、小編成バンドや、事情で規定をクリアできない場合など、課題曲のない部門で競い、演奏する場合もある。

いずれにしてもどのケースであっても、課題曲という音楽には接することになる。

課題曲は文字通り課題として、各学校共通であり、同じ土俵で戦いましょうと言う基本となる音楽。

吹奏楽の歴史は、この課題曲とともに発展してきたと言っても過言ではないと思う。

自由曲には当然自由曲なりの思い入れがあるが、しかし特に課題曲については、もっと深い思いを持っている人たちは、たくさんいると思う。

それだけ課題曲というものは、心に残る音楽だと言っていいと思う。

これから話すことはあくまで俺個人の思うことです。
本当の初期の頃のマーチ中心の課題曲音楽を除いて、現代の音楽に通じる課題曲が登用されるようになってからの歴史で…
1980年代初頭までの課題曲は、非常に内容も素晴らしく、メロディーも美しく、そして音楽としてきちんとした形をもって、成立したものばかりだった。

いわばこれまでの間に、すべての課題曲の主軸となるものは、出尽くした感があったのかもしれない。

それ以後の課題曲はどんどん衰退の一途を辿って、現代に至っては旋律性も乏しく、形式も曖昧であり、そして音楽としての作曲家のテクニックなど、全く評価の対象外とされている。

どう見ても、つまらない、くだらない、簡単な音楽が、課題として出されているってことを考えたら、自由曲の難易度はとてつもなく上がってるのに、なぜだ?としか言いようがない。

残念ながら課題曲の重要性などを軽視し、それを選出する吹奏楽連盟の選んだ作曲家たちの、レベルの低下を指摘せざる得ない。

俺はこれまで15年以上、吹奏楽連盟から直接課題曲を購入しているが、本当に毎年がっかりする曲ばかりだ。

まあ、かなり課題曲について残念な発言をしてきたが、先に述べた通り課題曲は非常に、青春の思い出としても、重要な位置を占めている。

今回から何回かにわたって、個人的に好きな、そんな課題曲を紹介していきたいと思う。

まずはヘンデルのサムソン序曲。
昭和45年(1970年)の吹奏楽コンクールの課題曲。
ヘンデルの作品を、現代吹奏楽にアレンジしたものだが、非常に優れた構成をとっている。
またそもそものアレンジにおけるテクニックと、そもそも選曲からして素晴らしい。
音楽的に深い知識を持ち、オーケストレーションも入念に考えられたもので、レベルの高い作品だといえる。

YouTubeに良い演奏がないので、手持ちのCDの演奏をアップしました。

吹奏楽や、音楽が好きな人は、楽しんでいただけたらと思います。

(見られない方は、枠内のyoutubeをクリックして、youtubeにアクセスしてお楽しみください)