ブリブリのさらなる人生

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クラシック音楽通への音楽解説 2 ストラビンスキー春の祭典

クラシック音楽が好きな人は、極端に少ない。
まして、きちんと音楽に向き合って聞いてる人は、その中のほんの一握り。

こちらでも、クラシック音楽解説と称して、いろいろな音楽紹介してる人が何人か居る。
自分のページでやってる事だから何を書いてもいいんだけど、ただ、それはおいしいお店を紹介してるんじゃないかな?と思う人もいる。

あっちの交響楽団の演奏がいい、あっちの指揮者がいい、あのソリストの演奏は…という事がしゅたいで、音楽の良い部分とか悪い部分を解説はしてくれてるけども、やっぱそれは主観的なのかも知れない。

芸術って、このへんが特に伝えるのはむずかしく、確かに主観第1主義なのかも知れないが、しかし、何かその人の言う言葉の信憑性を求めるのも、至極当たり前なのかも知れない。
ネットだったら、音大出ました、交響楽団参加してましたとか、いくらでも言える事だし、最終的なところは自分の心で判断するしか無いんだけど。

それで、さっきの芸術だから、解釈はむずかしいと言ったが、この話も以前した事があるので、記憶してる人には申し訳ないが、その昔、木梨憲武さんが番組でバレエに挑戦して、レッスンを受けていた。
その後、木梨憲武さんが自分の踊りを評価してくれる人がきっといると言ったときに、熊川哲也さんが、「確かにいるかも知れないが、しかし、その踊りにお金を支払って観たいという人がそんなに大勢は居ないと思う。」
と言ってた。
けっこう簡単な話のようで、奥が深い。

前回から言ってきてる通り、自分さえ良ければ、木梨憲武さんの踊りが好きならば、それでいいと思う。
しかし、それを芸術と認められるか?ってところの線引が、実は大変説明するのが困難だ。

だが、しつこいようだが、ある程度音楽をやっていくうちに、そういう部分が少しづつわかってくる。
なぜ、ここでリタルダンドしないとならないのか?
なぜ、ここはこの速度で演奏してるのか…
などなど…

芸術は答えはないが、しかし、理解度によるステージがあり、簡単から難しいまで、それぞれに、音楽の理解しなければならない部分も存在している。

俺はクラシックコンサートにはよくでかけているが、やはり、きちんとした会場、きちんとしたオーケストラの演奏会には、女性はきれいなワンピースなど着てくる人が多い。
これは、ロックのライブとはだいぶ異なる形態だと思う。

シェフは名探偵というドラマで、シェフ役の西島秀俊さんが、ドレスを着て来た奥貫薫さんに、うちはカジュアルでいいですよと言ったところ、お客もお店の景色の一部だからと答えた。

クラシックのコンサートにも、そうした心配りあるのだと思っている。


さて、掲題のストラビンスキー春の祭典について少し話をする。
前回話しをしたが、あくまでクラシック音楽通方への話なので、音符を読めない、あるいは、スコアの音符を追うことが出来ないといった人には、難しい話になる。

スコアを読んでいると、ただ聞いてるのとは違う音、聞こえてない音などが、書かれていて驚く事がある。

今回は、同じ音程でリズムなのに、アクセントが違う部分があるところを紹介する。

ストラビンスキー春の祭典の第1部だが、練習番号47より第2ヴァイオリンとチェロの8分音符のトレモロ部分だが、8/8拍子のすぐ後、3/4拍子になっているにかかわらず、音程も音符の長さも同じなのがわかる。
ようするに、同じことを繰り返してるのだが…

その違いって何か?

ただ聞いてるだけの人には、到底わからないと思う。
いや、演奏が誇張していて、はっきり聞こえていて、なおかつ耳が良い人ならわかるのだろうが、少なくとも俺には分からなかった。

これは、アクセントの位置が違うから。

通常、6/8拍子の場合は、最初と、8部音符で言うなら、4つ目にアクセントが来る。
何も書いてなくても、演奏するさいはそういった事を留意する必要がある。

3/4にあえてしたのは、ヴィオラの音形をみるとわかるが、アクセントの位置が3/4拍子の2拍目に現れてる。
音符3つずつ区切って考える6/8拍子ではないと、かなり誇張して指示をしている事になる。

が、しかし、実際の演奏を聞くと、トレモロであり、なおかつ速度が早い。
これだと、なかなかそういう表現に聞き取れない。
同じことを繰り返してるだけとしか、感じられない人が大半だと思う。
それは仕方ないのでは無いか?と。

しかし、スコアを見ると、こうした実態がわかり、作曲者がどう考えて居るのか?ってことも理解できる。

ここまでスコアを熟読してるクラシックファンは、極めて少ないと思うが、他にも数々の発見があるので、何度もスコアを眺めながら、音楽を聞いてほしいと思います。

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