ブリブリのさらなる人生

無職からどう復活し、その先まで…

たまにはまじめにクラシック音楽の話〜シューマン

たまには真面目に〜高飛車クラシック音楽評論です(笑)

手加減しないで話をするんで、クラシックファン以外の人は難しいかな〜。(クラシックファンも譜面読めない人などは、ぜんぜんダメですかね…)

と言うことで、書類も届かないし暇なので、少し音楽を聞いて落ち着こうとしたら、やっぱり音楽バカはそうはいかないんだなぁ〜(笑)
余計なことに目が行って…

昔の人は…ってわけではないですが、何にも無いところから、クラシックのこと、オーケストラを作曲しようとしたら、それは様々無理がある。

以前作曲の話ってことで、詳しく作曲を解説し、たしか13回で文句言われて終わったのがあった。
よもや、それを知ってる人は、今は交流ないからわからないかも知れないがけども、けっこう真面目に解説してきた。

オーケストラを作曲するのは、作曲家の一番といっていいほどの知識量を必要とする。

1,楽器の特性(音域、音色、テクニック)
2,音楽の形式展開などの柵渠キウ技法
3,オーケストレーション

簡単に言い過ぎたが、ようするに楽器についての知識、それを使っての音楽展開を考える。

絵画でも、デッサンがあって、着色がある。
オーケストラの音色は、いわば色なので、それをうまく音楽という景色に当てはめて行くわけだけど。

もとより、音楽をきちんと作曲できる能力が必要なのは当たり前。
単色のピアノ曲など、そういうのが作曲出来て、はじめてオーケストラが作れる。
そのへん、理解できてない人はクラシックファンにはいないと思う。

作曲に技法などについては省略する。

で、 音楽を聴いたのは、シューマン交響曲第1番「春」だけど、スコアを見ながら久しぶりに聞いた。

やっぱ、オーケストレーションが酷い。
聞けば聞くほど、なんとかならないの?って感じの箇所が多い。

シューマンオーケストレーションが悪いとよく言われて、ラインなどは、マーラーのコンサートでは、散々手をいれたって話がある。
それも仕方ない。

余談だが、ショパンオーケストレーションがだめで、ピアノ協奏曲など、こちらも、他の人のオケ修正版で今通ってる。
でもね、そもそもこの修正版も、だいたいこの協奏曲は、ピアノだけで聞いても十分すばらしい音楽だから、オーケストラってどういう位置にいたら良いの?って雰囲気もあるんだよ。
それを、このオケは、けっこう大編成で、こういうの必要ないでしょ?って俺は考えてる。
そこまでオケを盛り上げなくても、ピアノの主張があるのだから、今のオケはバランスが良くないと思ってます。
余談だった。

それで、ちょっとシューマンの方だけど、冒頭だけ語ろうと思う。
まず、ケチはいっぱいつけたいけども、最初の弦楽器のヴァイオリンを観て見る。
ヴァイオリンが和音になってるが、一度に4音同時に鳴らせるわけではない。
それで、演奏はダウンボーで演奏、2本ずつしか演奏出来ない。
それを素早くつないで4和音とする。
この場合3和音だが、実際は、1つないし2つの低音側を奏しその後、1つないし2つの高音側を奏す。

で、スコアを観て見ると、第1ヴァイオリンは、下からD、D'、D''と2オクターブのユニゾンとなってる。
これを演奏するには、まず、一番したのD音は開放弦、その次のD'、D''は、3rdポジションで押さえる。
人間の手で弦を押さえるから、指の長さや順番に限界があって、小指が高音側寄り、人差し指が低音側ってことになると、それを覆るポジションは、演奏が難しくなる。

余談だったが、この音の必要性だが、第1バイオリンにここまでやらせる必要なんて無いと思う。
しかも、和音が続くわけで、一瞬sfで欲しいとかなら理解出来るが、ここは単音で十分だと考える。

しかも、第2ヴァイオリンとの和声が近い。
あんまり近い音を並べると、あまりいい響きがしない。

延々話しそうなので次に行く。

6小節目のトレモロなども、ダブルストップだが、これも、Aは開放弦で1弦だけ移動してる。
こんな事する事無いでしょ?って。

さっきもそうだが、ここは管楽器がカバーしてるんだから、弦楽器の音なんてだいたいかき消される。
単音で十分だから。
なのに、どうして音程も不安定になるような演奏をさせるのだろうか?ってことです。

9小節目は管楽器が16分休符から、遅れて和声を鳴らすが、これは演奏の最初タイミングが間違ってる?とさえ思った。
これも効果的なのかどうかわからないが、何を考えてのことかなと思う。
こちらは作曲技法のほうになるけども。

25小節のクラリネットのソロ、この音がくすんで聞こえるのは、同じ音程に弦楽器の音が残ってる。
こちらは、オーケストレーションの知識の問題。

最後に、アレグロに入る前の、チェロの分散和音。
こんなの絶対聞こえない。
やるだけ無駄な音だから。

あんまり言うと、ファンに怒られそうなので、このへんでやめる。

だが、音楽的にすばらしい曲である事は言うまでもないし、どことなく、シューベルト交響曲を連想させるフレーズがあるが(また余計なこと言った〜(汗))、シューマンの代表作であることは確かな曲だ。

俺が言いたいのは、どんな大作曲家でも、こうしたいろんな不備はあって、それでもなんとなく音楽的に聞こえるし、成立してたらそれで、音楽として認められるものだと考える。

ただ、変なところは直した方がいいに決まってるとも思ってる(笑)


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