ブリブリのさらなる人生

無職からどう復活し、その先まで…

自作詩「埋恋」

自作詩「埋恋」

埋恋

灰色雲を背負い
湿風を纏(まとい)引き連れて
軀の俺は煤けてる

午後の細雨
落ちて来るしずくが
チクチクと胸裡に突き刺さる

欠けた涙刃はぎこちなく
心のあちこちにひっかかり
転んで擦りむき倒れた

そのまま落ちて土に染み入り
音も無く消えた
それは閑却され放り出され

彼女の声がずっと遠くから聞こえてる
終わりのモティーフが流れてる
火刑台に向かう俺の耳元に…